post

近年、派遣社員として働く人が増えているようです。派遣社員には、正社員には無い様々なメリットがありますが、デメリットもあります。代表的なデメリットとして、不安定さが挙げられます。始めから働く期間が決められていたり、企業の都合でクビを切られたり、腰を据えて、長期的に働くことはできません。そのような、「企業にとって都合の良い」派遣社員は、いつクビになるか分からない状況の中、何を考えて働いていくべきなのか考えていきたいと思います。

正社員になると、社内教育が受けられ、その職種に必要な技術や知識を学ぶことができます。しかし、派遣社員の場合、そういった勉強会に参加できないことが多いため、自主的に勉強する必要があります。もし、能力が低いままであれば、紹介される企業の幅も狭まってしまい、時には職場が見つからないこともあるかもしれません。しかし、逆に言えば、豊富な技術や資格を持っている場合、常に複数の企業から声がかかり、自分で働きたい職場を選ぶことができるはずです。

企業は派遣社員を雇用する際、年を重ねている派遣社員よりも、20代の比較的若い派遣社員を選びたがります。言い換えれば、年齢が上がっていくにつれて、雇ってくれる企業は少なくなります。派遣社員として働く場合、目の前の作業を何となくこなすだけではなく、若いうちから「この職場で何を得て、次はどのステップに進むのか」しっかりとイメージしなければいけないのです。

一般的に、派遣社員は、ある程度の年齢になると正社員を目指します。しかし、派遣社員として配属された企業に、そのまま正社員として迎え入れてもらえるケースは滅多にないようです。そのため、正社員を目指す際は、ほとんどの場合、紹介予定派遣制度を利用するか、求人情報から条件に合う企業を探し、転職しなければいけないのです。つまり、派遣社員として働いているうちから、スキルの獲得や今後の展望を持つことは、派遣社員としての人生に役立つだけでなく、その先の正社員としての人生のためにも必要不可欠なことなのです。

ここまで、派遣社員として働く上での目標設定について考えてきました。派遣社員は、正社員に比べて、自由度が大きい分、自律が求められます。しっかりと自分の将来を見据えながら、現在のライフスタイルに合った働き方をして欲しいと思います。